ご報告が遅くなりましたが、11月8日(日)に協会事務所で行われた講演会の様子をお伝えします。
講師は佐賀県多久市の株式会社NES 代表取締役 南里洋一郎先生でした。

南里先生は佐賀県多久市と小城市で南里英語教室を展開されています。
南里英語教室へは6月に教室見学をさせていただいたのですが、その時のお話が大変興味深く、
「ぜひ協会でも講演して欲しい」という会員の強い要望で今回の講演会が実現しました。

今回の講演テーマは
「ドラッカーの『5つの質問』と塾経営~問いの質が、組織の質を決める」
ドラッカーの「5つの質問」により、マネジメントで成果を上げることについてお話ししていただきました。

導入部では大学受験時から独立されるまでについてお話になりました。
大学受験時のお父様との出来事、海外での経験、大手学習塾でのこと、独立のきっかけ・・・

独立して数年、業績が頭打ちになったとき
「社員が作業係となり、指示、命令がなければ動かない組織になっている」
という悩みが出てきたそうです。

そこで
「究極のマネジメントとは、人と仕事の管理を不要にすること」
というドラッカーのマネジメントに活路を見出し、本格的に学ばれたそうです。

そして、究極のマネジメントの実現のための3つの大きな試み
1.「理念」の浸透と責任による組織化
2.顧客情報・業績進捗の一元管理
3.利益の意味を理解する
を実践し、以下のような効果を上げられたそうです。
1:ドラッカーの「5つの質問」に対して答えを突き詰め、社員と共有する。
  責任を伴う裁量権を社員に与えることで、自主性と自由な発想を引き出すことができた。
2:情報を共有し一元管理できるアプリケーションを導入することで、無駄な会議は減り、
  個々の社員が持つ潜在情報が共有できるので、各期講習の実績や顧客満足度が上がった。
3:経営者にしかわからない「会社の利益に関する数字」を社員と共有し、利益分配のルールを
  明示することで、社員の利益に対する意識を高め、目的意識を持たせることができた。

「『正しい問い』が人と組織を思考させ、育てる」
という結論から、南里先生が常に何をすべきか問い続け、行動されていることが窺えます。

南里先生のお話に会員一同大いに刺激を受け、大変有意義な講演会となりました。
南里先生、本当にありがとうございました。